食品から雑貨にいたるまで香りを扱った商品が世の中にあふれていますが、「カラダ香る」というお菓子があるのはびっくりです。
一度食べてみましたが、残念ながら納得いく効果は得られませんでした。
古代中国には身体から芳香を発する美女がいたと伝えられています。その名は西施(せいし)。春秋時代(紀元前5世紀頃)呉の王の寵愛を受けた美女です。
その香りを伝える逸話として、彼女が入浴した湯に香りが移り、人々はその湯を求めて争ったといわるほど、芳しい香りを漂わせていたそうです。残念ながらどんな香りであったかを後世に伝えてくれるものは残っていないようです。
西施だけでなく、中国には芳香を発する美女はたくさんいたようで、楊貴妃もその一人と言われています。美女であるだけでなく芳香もなくては、最高権力者の寵愛を独り占めにすることはできなかったのかもしれません。
そのためかどうか古代中国には「体身香」なるものがありました。「体身香」は芳香薬としてだけでなく媚薬でもあったようです。
伝えられている製法は丁子(グローブ)、麝香(ムスク)、零陵香(サクラ草科の草本)、甘松香(オミナエシ科草本)、桂皮(シナモン)を粉末にして練り上げ丸薬したようです。3日間で12個飲むと口から芳香が漂い、5日目には身体から芳香が漂うとのことです。
この材料からするとかなりスパイシーで官能的な香りのようです。
話はそれますが、太田胃散には桂皮や丁子などが入っているので、胃腸薬としての効果は高いかもしれません。(夢のない話ですみません)
クレオパトラはシナモンを愛用し、楊貴妃は丁子を口に含んでいたという逸話から想像できるように、東西問わず遠い時代に生きた人々はスパイスがお好きだったようです。
スパイスは毒消しであり、腐敗防止であり、感染予防であり、媚薬です。生きて子孫を繁栄させるという動物としての本能がスパイスを求めたのかもしれません。
アロマテラピーでもグローブやシナモンはポピュラーな精油です。ただし精油の場合、服用することができないのが残念です。
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以前、飲むとバラの香りがするというサプリが話題になっていましてが、あれってどうなんでしょうね・・・今では全く話題にならないから、そう効果が無かったのかな???
身体から芳香を発するのは無理としても、アロマオイルを日常愛用して、衣服や持ち物からでも香るようになるうれしいですよね♪
投稿情報: ごん | 2007年3 月 3日 (土) 20:01