香りが気持ちを左右する、また過去の記憶が甦るなど、香りのもつ力が大脳に与える影響は少なからずあります。
私の中で秋を代表する香りといえば、前回のキンモクセイの香りです。
この香りを嗅ぐと優しい気持ちになり、人に親切にしたくなります。そして小学校の運動会を思い出します。
もうひとつ秋ならではの好きな香りがあります。
それは稲刈りのあと、おだがけ(写真参照)されている稲の香りです。
大地のオーラを感じる、干草の香りを嗅ぐと、農耕民族のDNAのせいかエネルギーが満ちてくるような気分になります。
そしてなぜだか小学校唱歌の「村祭り」の歌を口ずさみたくなります。
余談ですが、「村祭り」は、今では教科書から消えています。
なぜかというと、市町村の合併などで「村」がなくなったからだそうです。
精油に中にもイネ科の植物からとれるものがあります。
代表的なものが、みなさんよくご存知のレモングラスですが、バラ様の香りするパルマローザや、オリエンタルで大地の香りのようなベチバーなどがあります。
レモングラスはトム・ヤム・クンをはじめインドには欠かせない香草です。
レモンの香りを濃厚にしたような香りですが、じっくり嗅ぐと干草のような香りも感じられます。
力強い生命力を感じられる香りですので、精神的に疲れているときや、やる気が低下しているときには元気にしてくれる精油です。
ただ香りが強いため、長時間嗅ぐと鼻につく香りになってしまいますので、お気をつけください。
昆虫忌避作用があるので、ペットのための精油といわれており、ノミやダニを寄せ付けません。
水虫(真菌)にも効果があるといわれているので、これからのブーツの季節には役立ちそうです。
無水エタノール(もしくは精製水)で希釈して、お使いください。