今ではすっかり市民権を得たアロマテラピーはちょっとしたアクシデントによって誕生しました。
名づけ親はルネ・モーリス・ガットフォセというフランスの化学者であり調香師です。ある日の実験中ちょっとしたミスで手に火傷を負ってしまった博士が、偶然近くにあったラベンダーオイルに手を浸したところ、驚くほどの早さで痛みや炎症が回復したのです。それがきっかけとなり、植物のもつ芳香成分の化学的研究が始められ、今日のアロマテラピーに発展していきました。
アロマテラピー誕生の立役者でもあるラベンダーはシソ科の植物で、精油は花穂から抽出されます。同じシソ科の花穂からとれる精油でローズマリーがあります。
一般的に同じ科目の精油は同じような特性を持っているのですが、姉妹でありながら性格が違うように、この二つの精油は相反する性質を持っています。精油の代表選手でもあるので、それぞれの特性についてお話しましょう。
【ラベンダー】
万病に効果があると言われ、安全性も高く、原液を直接肌に用いることができるので、利用範囲の広い精油です。
香りの好みは意外とはっきりしています。この原因のひとつはラベンダーの香りをまねた人工香料が芳香剤として使われすぎているためではないかと思います。天然のラベンダーの香りは奥行きが深く、逆立った神経にやさしく働きかけてくれます。まさに「癒しの精油」で、イライラ系のストレス解消に向いています。
ルネ博士の逸話からもわかるように炎症を押さえ、皮膚の再生を促すので、ちょっとした切り傷や軽いやけどにちょこっと塗ると傷の直りを早めてくれます。意外と知られていないのが虫除け効果です。プロバンス地方ではサシェとして用いられていますが、これからの衣替えシーズンやハイキングでも活躍します。
【ローズマリー】
クリアなハーブ調の香りで、頭をスッキリとさせ、精神的な疲れや無気力感から抜け出すのに良い精油ですので、落ち込み系のストレスに効果があります。
ハンガリーの王妃がこの精油を中心とした化粧水「ハンガリー水」によって若さをとり戻し、70歳になって隣国の王から求婚されたという逸話があり、若返りの精油と言われています。どうやら酸化防止効果があるようです。
シャンプーや育毛剤にも使われていますが、育毛に効果があるとようですので、頭髪が気になる方にはおすすめです。
天然の植物はそれぞれの効果を高めるとともに、強すぎる効果を抑制する効果もあります。相反する性質を持つ精油をブレンドしてもちょうど良いバランスを図る力をもっています。これが自然の摂理です。
アロマテラピー初心者の方は、この二つの精油からトライするのもお勧めです。これに柑橘類の精油も1本加えれば、アロマライフはさらに楽しくなります。
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自然由来原料のシャンプーを使っていたとき、成分にローズマリーが入っていました☆抜け毛が減り、髪が増えましたのは、ローズマリーのおかげだったのですね♪
投稿情報: ごん | 2007年4 月16日 (月) 10:49
アロマ情報有難うございます。
とても参考になります。
投稿情報: ayu | 2010年1 月13日 (水) 14:20