重いコートを脱ぎ捨て、軽やかな春の装いに近づくにつれ、香りを楽しむ季節が始まります。
香りの歴史は私たちの遠い先祖が火を使うことを覚えたときから始まります。香りは悪霊や疫病を追い払う力があると信じられて、宗教的な儀式に使われていました。そして古代ギリシア時代に入り、「良い香り」は心と身体に安らぎをもたらすものとして、香油でマッサージするなど美容・健康に用いられるようになりました。
香水の原型は17世紀末頃、ハンガリーで流行した「ハンガリアン・ウォーター」だと言われています。
手足の痛みに苦しんでいたハンガリーの王妃に捧げられたこのウォータは「若返りの水」として大評判を呼びました。
その後、ドイツのケルンに移り住んだイタリア人「フェミニス」によって現在の「香水」の前身ともいえる「香り水」が創出されました。オレンジエキスをアルコールで溶かし、「オー・アドミラブル(すばらしい水)」と名づけ売りだされ、のちに「ケルンの水」と呼ばれるようになりました。当時ドイツを占領していたフランス軍の兵士が妻や恋人にお土産として持ち帰ったことによって、瞬く間にフランスに広がり、フランスを「香りの大国」に導きました。
「オーデ・コロン」の語源は「ケルンの水」という意味です。
現在の香水は、熟練したパヒューマー(調香師)が何万種類とある人工香料を駆使して万人に好まれるように調香されます。
価格と安定供給のため人工香料が使われていますが、香水の始まりは植物から取れる天然の香料をアルコールで希釈したものだったのです。
人工香料とちがい天然香料、しかも植物香料だけを使って作った香水は香りもほのかで、風立ちとともに香るといった奥ゆかしさがあります。
アロマテラピーの面白さはブレンドにあるということを何度かお話しましたが、精油を使った香水づくりは自分好みの香りを創造する楽しさに加え、世界で一つだけの香りをまとう楽しさを合わせ持っています。
お肌の10秒チェックで冷え・疲れもわかる (スキンケア ハンドブックもれなく プレゼント!)
朱里さんの香水を使い出すと、人工の香りがきつすぎて辛くなります(>_<)
もちろんすべては無理ですが、少しずつでも生活の中に自然のものを取り入れたいと考えている私にとって、精油を使った香水はマイブームです☆
投稿情報: ごん | 2007年4 月16日 (月) 10:42