精油は一般的なものだけでも100種類以上あります。
ひとつひとつ香りが違うように、アロマテラピーとしての効能も違います。すべての精油の特性を覚え、使いこなすことはそれなりの知識と経験が必要です。
趣味としてアロマテラピーを楽しむための一つの目安として覚えておくと便利なのが、抽出される部位による特性です。
花を見て心が和むように花からとれる精油はリラックス効果が期待できます。植物にとって花部は生殖器にあたりますので、女性特有のトラブルの改善に効果があります。
私たちの祖先は緑に囲まれて生活していました。森での生活は私たちのDNAに受け継がれています。木や草の香りは興奮をしずめ、前向きな考え方ができるよう、心のバランスを保つのに役立ちます。厳しい自然環境のなかで害虫や菌に侵されないための殺菌・殺虫効果は風邪など菌による感染症を遠ざけ、身体を浄化する効果があります。
甘くみずみずしい香りで小鳥や虫を誘う果実からとれる精油は、人間の本能に働きかけ、食欲や体液バランスをあるべき状態にするのに役立ちます。太陽の恵みを受けて育つ果実は心を朗らかにしてくれます。
さまざまな部位から異なる香りをもつ精油が抽出される植物があります。
花びらからとれる精油はネロリといってネロラ公国の王妃が愛したことからこの名がつけられました。ローズと同じぐらいレアバリュー(希少価値)な精油です。ローズのような華やかさはないですが、しなやかで、たおやかな香りをもち、花がゆっくりと開花するように、閉ざされた心を開く力があります。小枝からとれる精油は『プチグレン』と呼ばれます。ネロリを少し研ぎ覚ましたような香りで、ネロリには劣りますがリラックス効果があり、木からとれる精油の特性のひとつでもある免疫機能の促進を助けてくれます。
そして果皮から取れる精油は皆さんもよくご存知のオレンジです。緊張をとき、気分を明るく前向きにし、チャレンジする力を呼び起こします。また胃腸の働きを助け、食欲を正常にしてくれます。便秘に悩む方にはお勧めの精油です。トリートメントで用いることでセルライトを好転してくれます。万人向きの香りで、価格も手ごろな精油です。
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