化学合成でつくられた、防虫剤をお使い方も多いと思いますが、防虫剤のお手本も当然植物。
ナフタリン、パラジクロルベンゼン、ピレスロイド系などの防虫剤は発がん性や環境ホルモンの疑いがあるので、自然志向の方を中心に天然素材を使った防虫剤が注目されています。
防虫剤の代名詞でもある樟脳(しょうのう)はクスノキのことで、防虫剤としてだけでなく、強心剤として用いられていました。
だめになりかけたことを好転させるときに「カンフル剤を打つ」「カンフル剤となる」といった表現をしますが、このカンフルは樟脳のことで、鼻にツンとくるようなクリアな香りを「カンファー臭」といいます。
桐の箪笥は高級家具の代名詞でもありますが、ヒノキや、ヒバなど防虫効果のある木材が衣類の収納に使われてきました。
アメリカでは、シダーブロックが防虫剤として使われています。シダーはヒノキ科の植物です。
精油の中には昆虫忌避作用のあるものがいろいろあります。
クスノキ科の仲間で心材から抽出される「ローズウッド」の精油は名前のとおり、バラの様なフローラルな香りが特徴です。
昆虫忌避作用もさることながら、中枢神経系を安定させる働きがあり、慢性的な疲労の改善や、免疫力の低下に対して役立つ精油です。別名「ボアドローズ」、原産地に由来して「カイエンヌ」といった別称を持っています。原産地のブラジルではこの木を1本伐採するたびに新しい木を1株植樹することが政府によって義務付けられています。国を挙げて自然環境や生態系の保全に取り組んでいるのですね。
レモングラスは「ペットのためのアロマ」として評価の高い精油で、デオドラント効果に加え、ノミやダニなどの害虫を遠ざけます。
シダー、ヒノキ、パイン(松)などの精油は防虫効果に加え、空気の浄化、森林浴気分を味わえます。
精油は揮発性の物質ですので、精油だけで衣類の防虫をまかなうのは持続性の点で無理がありますが、クローゼットに精油をしみ込ませたサシェ(匂い袋)を吊るなど、お気に入りの香りを衣類に移香させてみてはいかがでしょう。
アロマの香りに満ちているせいか、我が家は田園風景の中に立つマンションの3階ですが、夏になっても蚊が入ってきません。
人間様にはいい香りでも、害虫にとっては耐え難い香りなのかもしれませんね。
(アロマセラピスト)
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アロマで防虫できるとは!!
驚きです。
つか、何故だかとっても蚊に好かれているワタシとしては
さっそく試してみたいところですが
蚊を寄せ付けにくいってことに効果的な香りって何なんでしょう?
教えて頂けると嬉しいです。
投稿情報: ユエ | 2007年6 月 6日 (水) 11:51
いい香りに包まれた上に虫を寄せ付けないなんて、いいこと尽くめですね☆今年の夏はアロマで乗り切ろうと思います(^^)
投稿情報: ごん | 2007年6 月10日 (日) 18:55