アロマテラピーで使われる精油は植物由来のものですが、香水の調香には鉱物由来、動物由来の香料が使われています。
動物由来の代表的な香料にムスクやアンバーグリスがあります。
ムスクはヒマラヤ山麓、中央アジアに生息する麝香鹿(ジャコウジカ)の雄の香嚢(こうのう)から得られます。香嚢は糞尿をさらに強烈にしたような香りですが、ほんの少しだけ用いることで、香りに深みと広がりが出てきます。
フランス皇帝ナポレオンの皇妃ジョセフィーヌはムスクが大のお気に入りだったようで、寝室はムスクの香りに満ちていました。しかしナポレオンはこの香りが苦手だったようで、離婚の原因はこの香りにあったとも言われています。
天然のものは大変高価ですが、この香りが合成できるようになってからは、魅惑的な香水には欠かせない香料です。80年代ムスクの一大ブームがおこりました。この時代に青春時代を過ごした人にとっては懐かしい香りです。
香りには動物の本能を刺激する作用があります。動物系香料ほどではないにしろ、植物系の精油も性的感情を刺激するものが多くあります。
バラやネロリといった花から採れる精油は、上品な色気を感じさせてくれます。シナモンやクローブなどのスパイス系は情熱的です。バジルやタイムなどのハーブ系は知性の中にエロスを感じます。サンダルウッド、パチュリーといったオリエンタルな香りは大地に抱かれているような安らぎがあります。
感情の出発点はちがいますが、生命体としての欲求をコントロールしてくれます。
好きな香りで魅惑的は自分を表現してみるのも楽しいですね。
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