薄紫の絨毯を敷き詰めたように、大地がラベンダーの花で覆われると、いよいよ夏本番です。
良質なラベンダーオイルの産地としてあげられるのが、香りの故郷・グラース。
セレブのリゾート地として名高いニースやカンヌに隣接する山間の小さな町ですが、ここが世界の香水産業の中心。
この地から数多くの有名なパフューマーが育ち、香りの芸術が誕生しました。
フランス・プロヴァンス地方特有の、地中海気候とアルプスの豊かな湧き水という自然の恵みを背景に、四季を通じて様々な花が咲き誇ります。
日本ではラベンダーの町として北海道富良野が有名です。
丈夫な植物ですが、高温多湿を嫌いますので、北海道の乾いた風と穏やかな日差しがラベンダーの生育に適しています。
アロマテラピーでラベンダーといえば、真性ラベンダーを指します。
同じ仲間として、スパイクラベンダー、真性ラベンダーとスパイクラベンダーを交配したラバンジンがあります。
どちらもラベンダー様の香りですが、真性ラベンダーよりもくっきりとしたリフレッシュ感があり、フローラル感を荒削りにした様な香りです。
真性ラベンダーより丈夫で、より多くの精油を抽出することができ、安価なため、香料にはこちらが多く使われています。
ラベンダーはリラックスの精油として定評がありますが、これはラベンダーオイルに含まれるリナリルアセテートによるものです。
高地に生息するほどこの成分が多く含まれるので、高地で採れる真性ラベンダーは別格扱いです。
スパイクラベンダーやラバンジンには、より多くのカンファーが含まれています。カンファーはリフレッシュ効果がありますので、リラックス効果を目的にするのなら、真性ラベンダーを使うことをお勧めします。
きちんとしたアロマショップならそれぞれのオイルを区分けしていますが、中にはラバンジンと混和されたものも市場に出回っているようです。
成分分析をすれば一目瞭然ですが、そこまで大掛かりなことはできません。見分け方のこつは、良質のラベンダーオイルを鼻に覚えさせることですね。
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