オイルマッサージとしてのアロマトリートメントは、その源流をインドのアユールヴェーターにみることができます。
アユールヴェーターではオイルマッサージを「アビヤンガ」と呼びます。額にオイルを垂らすシーンを見られた方も多いと思うのですが、使われているオイルはゴマ油が中心。他にもひまわり油やオリーブ油が用いられます。ごま油に含まれるセサモールには抗酸化の特性があり、また血行促進や神経強壮によいとされています。
日本では「インド式エステ」として主に痩身を目的としたマッサージとして紹介されていますが、アビヤンガの効果として老化防止、疲労回復、心身の強壮といったことが挙げられます。
歴史の中でもうひとつ、忘れてはいけないオイルマッサージに香油があります。香油は植物油や蜂蜜に植物の芳香成分(いわゆる精油)や香料を加えたものです。ローマ帝国の貴族たちは香油を塗るために、一日に何度も浴場に通ったと言います。有名なカラカラ浴場には劇場などの娯楽施設が併設されており、貴族の社交場でもありました。
医学の祖ヒポクラテスは、「医師たるものは医術についてのあらゆる学理とともに、マッサージも修得せよ」と宣言しており、古代よりマッサージは健康のために行われていたようです。
古代よりマッサージにオイルが使われてきたのは、皮膚のすべりをよくする、植物油にハーブなどの植物エキスを溶け込ませる、日焼けから肌を守るためという目的があります。日本のような湿度の高い夏と違い、赤道直下では湿度が低いため、水分がどんどん蒸発して肌が乾燥してしまいます。これを防ぐためオイルがコーティングの役割をします。
植物油の中でもUVケアにすぐれているのが、オリーブオイル。オリーブオイルには有害な紫外線(UV-B)をカットし、サンバーン(水ぶくれをともなうひどい日焼け)を防ぐ働きがあります。
また、オリーブオイルにはビタミンEが含まれていていますので、抗酸化作用があり、肌の軟化や保湿にすぐれています。ただ、粘度が高いため、全身のマッサージに向きません。アロマトリートメントでは、ホホバオイルやスィートアーモンドオイルのようにのびの良いオイルに少量を加えて用います。
夏に欠かせないクーラーですが、一日中クーラーに中にいると意外と肌が乾燥してしまっています。夏バテ防止も兼ねて、オイルマッサージで一日の疲れをリセットしてください。
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オイルマッサージって昔からあるんですね!
抗酸化作用ですか、、、惹かれます。
私は午前中、すごく顔がむくむのですが、
むくみ解消のための朝にオイルでフェイスマッサージなんてのは
アリですか?
投稿情報: こっこちゃん | 2007年8 月16日 (木) 10:21