フェイシャルケアの基本は「汚れを落とし」と「保水・保湿」につきますが、アロマケアはこの過程がごくシンプルです。
化粧品に頼って肌を整えるのではなく、天然由来の基材を使って、肌本来が持つ自浄作用、保湿作用を引き出すことにあります。
肌の状態は個々それぞれですので、保水・保湿が必要な方も居られると思いますが、大半の女性は肌を必要以上に構い過ぎているのではないでしょうか。
私の経験として、市販の化粧品を使っていたころは、乾燥肌に悩まされていました。
夏場でも洗顔後はすぐに化粧水をつけないと顔が「カピカピ」になり、冬場はベトベト過ぎるぐらいクリームを塗らないと「ガサガサ」になっていました。
手作りアロマ化粧品を使っている今はすこぶる良好です。
今思えば、肌の自然治癒力を無視した手入れをしていたのでしょうね。
そこで、私が使っている手作りアロマ化粧品をご紹介します。
★クレンジング
コットンにホホバオイルをたっぷりしみ込ませふきとる、もしくは直接オイルを肌に伸ばし、ガーゼ(ティシュでもよいが…)でふきとります。
特に精油は入れなくてもよいですが、清涼感がほしいときはペパーミントや柑橘類を入れてもよいです。
★マッサージオイル
ホホバオイルに好みの精油(30ccにつき5滴以下)を加えます。
マッサージの方法は次の機会に紹介します。
※クリームだとマッサージをしているうちに粘度が出てきて手のすべりが悪くなり、肌に負担をかけてしまうのでオイルを使います
★洗顔
市販の石鹸基材(アロマショップで手に入ります)に水を加え練りこみます。
精油(50グラムにつき、10滴程度)や蜂蜜を入れ、さらに練りこんで形を整え、約1週間乾燥させます。合成界面活性剤ゼロなので、フェイシャルからボディまで安心して使えます。
★化粧水
フローラルウォーターを基材に精油(100ccにつき10滴以下)を入れ、保湿剤としてグリセリンをプラスします。乾燥気味のときはフェイシャルシートでパックします。
グリセリンの量は個々の肌質や季節によって調節します。普通肌は夏場で0%~5%前後、冬場で5%~10%前後を目安に自分の肌にぴたりと合う量を試してください。
※精油は水に混ざらないので、よく振ってから使ってください
★クリーム(特に乾燥したときに使っています)
4:1の割合でホホバオイルと蜜蠟を湯煎し溶かします。そこに精油(50ccにつき5滴)を加え、ガラス容器に入れよく練ります。冷えるとクリーム状になります。
保湿クリームとしてだけでなく、ハンドクリーム、リップバーム、ヘアワックスとしても使えます。
★パック(毛穴の汚れが気になるときに使います)
クレイを水で練り精油を1滴だけ加え、顔に塗ります。しばらく置いて乾燥したら、ぬるま湯で洗い流します。
毛穴のつまりや余分な皮脂を取り除き、くすみをとり、肌を引き締めます。夏場は1週間~2週間に一度、冬場は1ヶ月に一度ぐらいを目安にしてください。
【アロマ化粧品で使う基材】
■ホホバオイル
砂漠に自生するホホバの種子からとれます。オイルといっても正確にはワックスです。ホホバは人間の皮脂バランスに一番近いといわれています。
アロマショップで手に入ります。
■フローラルウォーター
精油を抽出するときの副産物として採れる芳香成分を含んだ水です。欧州では化粧水のほか飲用としても用いられています。アロマショップで手に入ります。
■蜜蠟(みつろう)
ミツバチが巣を作るときに分泌するワックスです。
クリームの基材として使います。市販の化粧品にもよく使われていて、保湿効果があります。アロマショップで手に入ります。
■クレイ(カオリン、モンモリロナイト)
鉱物を主成分とする粘土で、パックに基材として使います。吸収・吸着・収れん(ひきしめ)・洗浄効果があります。アロマショップで手に入ります。
■グリセリン
市販に化粧品にもよく使われている脂肪や油脂からとれる液体です。
化粧水からクリームまで保湿剤として使います。薬局で手に入ります
※天然塩や蜂蜜など身近にある材料も使います
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