古代社会において香りの強い植物は薬用としても用いられていました。今でも丁子(グローブ)、桂皮(シナモン)は漢方薬の原料として使われています。研究機関によって、スパイスやハーブには生活習慣病や癌の予防に効果があることが科学的に検証されています。
保存技術がまだまだ未熟な中世時代、スパイスはその香りとともに強力な防腐作用があることから、肉料理に欠かせない香料でした。
東南アジアを原産とする多くのスパイスは、シルクロードを経て運ばれるとても貴重な香料で、上流階級だけが使えるものでした。その後、海洋貿易路の発達により、以前より手に入れやすくなったことから庶民にも広がっていきました。スパイスの人気が高まり、スパイスの争奪を巡り戦争まで起こりました。
スパイスを制するものが富を制し、国を制する時代でした。
意外に思われるかも知れませんが、精油はスパイスからも抽出されます。おなじみのコショウやシナモンをはじめ、グローブ、ナツメグ、クミン、スターアニス(八角)などなど…
スパイス系の精油の共通する特徴としては、強壮作用、健胃作用、殺菌作用、鎮痛作用、催淫作用があります。グローブの歯痛を抑える作用は有名です。
香りは皆さんご存知の通り。強く香るので、単品の使用には適しません。料理の仕上げにスパイスで味を整えるごとく、精油のブレンドにほんの少し加えると、香りが引き締まり、奥行きがでます。スパイス系の精油を使いこなせるようになったら、アロマセラピストとしても一人前といえるでしょう。
スパイスを制するものはアロマを制する
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