日本を代表するバラのブリーダー(育種家)で、『日本の薔薇の父』といわれた故鈴木省三氏はバラと会話ができたといいます。バラ園に筵を敷いてバラと寝起きを共にするほど、バラを愛し、バラに生涯を捧げた人です。誰よりもバラが何を望んでいるのか理解しておられたのだと思います。
植物は人の言葉を理解できるのか?
「美しく咲いてね」と優しく声をかけ続けていると花は美しくに咲きほこりますが、「コンチクショウ」と罵声を浴びせられた花は咲かないそうです。
植物が人の言葉を理解するかどうかはさておき…
植物同士は会話しています。
植物にとって言葉にあたるのが香り。
森のすがすがしい香りとして、人のストレスを軽減させる働きがあると考えられているフィトンチッド。害虫や菌から植物自身が身を守るために揮発する芳香物質ですが、情報伝達物質でもあります。
虫に食われそうになった植物は虫を遠ざける香り物質を発散し、自らの身を守ると同時に、仲間たちに危険を知らせます。周りの植物はこの匂いを感知して、葉を固くしたり、苦味を作り出したりと防御体制に入るそうです。
人には自分の気持ちを伝える言葉がありますが、言いたいことが正確に相手に伝わったか、言葉通りに相手は受けとめてくれるかどうかは別の話し。目は口ほどにものを言うともいいますが、聞き手は五感を通して、話し手の真意を汲み取ろうとします。
満面の笑顔で「ようこそお越しくださいました」と言われても、玄関先には靴が散乱している、おまけになんだかイヤな匂いもすると、本当に歓迎されているのかどうか疑わしくなります。
外見はいくらおしゃれに装っていても、体臭が匂うと「ステキな人」とは思えません。
多少のことには目をつむれても、鼻は正直です。どんなに忙しいときでも、香りには気を配りたいものです。
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