アロマ歳時記

Aroma de Diet

少し前までダイエットといえば、女性の専売特許でしたが、今ではメタボリック症候群に慄くお父さんまで性別・年齢に関係なく、国民的関心事になっています。
なぜ太る?!
その根源は「消費する量より、食べ過ぎているから」の一言につきるわけで、人類の歴史が飢えとの戦いの歴史であったことを考えると、食べ過ぎに心悩ますのは贅沢なことです。
とはいえ、美味しいもの、好物を前にするとついつい手が出てしまうのは、人という生き物の悲しい性です。
アロマテラピーをダイエットに活かす方法がいろいろあります。
以前「香りで痩せる」というのをご紹介しましたが、やはりアロマトリートメントは確実に結果がでます。特にむくみ・セルライトに対して効果的です。また今流行りのデドックス効果がありますので、毒素や老廃物の排出を助け、代謝をよくし、脂肪を燃焼しやすい体にしてくれます。
精油は利尿作用(尿の排出を促す)、緩下作用(排便を促す)、収れん作用(組織をひしきしめる)など様々な働きをもっています。目的にあわせた精油でトリートメントオイル(植物オイルで精油を希釈する)を作りセルフトリートメントを行いましょう。
03150510seminar02トリートメントは「心臓に遠いほうから近いほうに」が基本です。
体にはたくさんのリンパ節がありますが、大きなものは膝の裏や足の付け根、肘の内側、脇の下、鎖骨の上などです。リンパ節に向けて手のひらでさすりあげるようにトリートメントし、むくみやセルライトに化けてしまった余分な水分や滞っている老廃物をリンパの流れに乗せ、体から追い出してしまいましょう。
便秘の解消は、おへそを中心に「の」の字を書くようにトリートメントします。
また、みぞおちは自律神経と深く関わっていますので、くぼみを優しくなでると自律神経の乱れを整えくれます。
ダイエットを目的にするならば、毎日少しずつでも続けることが大事です。体が暖まっているお風呂上りが効果的ですが、テレビを見ながらや、おやすみ前など習慣にするようにしてください。
人にしてもらうのが一番気持ちがよいですが、リラックスできる香りをくぐらせ、ゆったりできる音楽などを聴きながら、一定のリズムで行うことで、セルフトリートメントでも深いリラグゼーションが得られます。

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2007年5 月10日 (木) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (0)

花粉症対策

この時期マスク姿の人を見かけることが多くなりますが、言わずもがな、花粉症をお持ちの方々ですね。
厚生労働省のHPでも花粉症対策のひとつにアロマテラピーが上げられています。
「自分で確かめないと納得しない」なんともややこしい性格で、その真偽を臨床したいのですが、私自身はまだ花粉症を発症していません。幸か不幸か人体実験できないのが残念です。
0308kafunshou一般的に花粉症に効果のある精油としては、風邪対策でも紹介したユーカリやティートリーがあげられます。
これらの精油には免疫力を高め、炎症を抑える働きがあります。ラベンダーは細胞組織の成長を促し、傷ついた粘膜に働きかけてくれます。またラベンダーは「ストレスの精油」と言われていますので、花粉症によるストレスを軽減してくれます。
花粉症によってストレスがたまり、ストレスが花粉症の不快な症状に輪をかけるという悪循環になってしまいがちですが、ストレスはビタミンCを大量に消費してしまうので、ビタミンCの働きを促すレモンの精油もはずせません。
鼻づまりにはペパーミントが最適で、目のかゆみ、鼻のむずむずなどの炎症を押さえるには、クラリセージやサンダルウッドも有効です。
鼻づまりでぼんやりしている思考回路にはローズマリーやユーカリなどが良いですし、柑橘類は沈みがちな気分を明るくしてくれます。
芳香浴で試してみは如何でしょう?

いったいあなたは何を勧めたいのと言われそうですが、人体実験できないだけに…
精油にはそれぞれの働きがあります。個々の嗜好や症状の出かたによって、有効な精油も変わってきます。ひとりひとりに「これだ!」という精油がきっと見つかるはずです。

花粉症を人ごとと決め込んでいるあなた、そうあなたです。今年までは大丈夫でも来年はどうなるかわかりません。
ストレスをためない、衣食住全般にわたりナチュラルな生活を心がけるなど、毎日の些細な意識が分かれ道となるのでは…

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2007年3 月 8日 (木) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (0)

加齢臭

清潔であること、人に不快感を与えないことは共同社会で生きていくうえで、とても大切なマナーですが、中には過剰に反応して自分の体臭をやたら気にする人がいます。

0131aromaよい香りは周りを幸せな気分にしてくれるので歓迎ですが、中にはむせ返るような香りでかえって気分が悪くなることがあります。
体臭は年齢によって移り変わります。赤ちゃんのにおい、幼児のにおい、若者のにおい、そして壮年・高齢者のにおい。
おじん(おばん)臭いと抽象的にいわれますが、このおじん(おばん)臭、いわゆる加齢臭は40歳を過ぎた頃から発生してくるそうです。
加齢臭の正体は?
加齢臭の原因はノネナールという物質で皮脂の酸化物質です。
若い頃には存在しないからだのカビといえる過酸化脂質が40歳を超えると増えてきます。この物質はしわやシミをの原因となる物質でもあるそうです。ノネナールは活性酸素によって発生しやすくなります。
女性に比べ男性のほうがノネナールは発生しやすいようです。満員電車や男性の多い会議室やエレベータなどで思わず息を止めたくなるようなことがありませんか。
それだけ男性のストレスが強いのかなあ…
加齢臭に加え皮膚のバクテリアがにおいを発生させますので、香水でごまかすより清潔が一番です。
体臭を押さえる対策は?
①脂肪分の多い食事は控える
②ストレスを解消する
③汗をかく習慣をつけ、さらさらの汗をかくようにする

というのが一般的です。

体臭が気になる方はアロママッサージを試してみては?
身体を香りで包むだけでなく、皮膚のバクテリアを退治し、新陳代謝をよくし、ストレスを軽減してくれます。
マッサージは面倒くさいという方は、塗るだけでもよいですよ。
オイルが苦手という方は、ローズウォーターを代わりに使ってみては…

【マッサージオイルの作り方】
ホホバオイル(またはスィートアーモンドオイルやグレープシードオイルなどの植物油)
もしくはローズウォーター30mlに対し精油を6滴~10滴加える。
ブレンド後は2週間を目安に使い切る。

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2007年1 月31日 (水) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (1)

冬至のアロマ風呂

 冬至には柚子湯に入る習慣がありますが、柚子の香りは邪気を払う力があると信じられ、寒くなる季節に向けて、身体を温め、風邪を引かないとの願いで始まった、風呂好きの日本人ならではの習慣ですね。
日常生活に欠かせない入浴の習慣は身体を清潔にするだけでなく、手軽なストレス解消法のひとつです。科学的な効果として浮力・水圧・温熱にありますが、浮力よって重力から開放された身体を水圧がマッサージしてくれ、そして暖められた身体は血行が良くなり、新陳代謝も促進され、疲労物質や老廃物の排出を助けてくれます。
寒い日は熱めのお湯に入りがちですが、熱めの湯は交換神経を活発にしますので、リラクゼーションを高めるのならぬるめのお湯にゆっくり浸かる方が良いです。
ぬるめのお湯は副交感神経に働きかけ、心身の緊張が解きほぐし、血管を拡張し、内蔵の働きをよくします。また体の芯から温まると湯冷めしにくいです。
 入浴の効果をさらに高めるのがアロマ風呂です。アロマテラピーを楽しむ方法は香りを嗅ぐ・吸引する、肌から浸透させるなど様々な方法があります。
 アロマ風呂は精油をバスタブに入れることにより、嗅ぐ、吸引、浸透が同時にできますので一石三鳥で、しかも精油を数滴入れるだけの手軽な方法です。
 その日の気分や体調に合わせて精油を選ぶのも楽しいです。
 好きな香りにつつまれたお風呂にゆったりと浸かると自然と呼吸も深くなり、一日の疲れとストレスが解きほぐされ、心地よい眠りにつながります。

【入浴法】
 バスタブに精油を5~6滴入れるだけですが、精油は水には溶けませんので、お湯を良くかき混ぜて原液が直接肌に触れないようにしてください。何種類かの精油をブレンドして自分だけの香りを調合するのも楽しいです。ブレンドしても合計滴数は変わりません。
 また天然塩や重曹(塩には殺菌・発汗作用が、重曹は微量の炭酸ガスにより血行促進作用があります)に精油を混ぜて使うのも効果的です。

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2006年12 月12日 (火) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (1)

「芳香浴」ノ ススメ

060911rbバランス感覚のページで芳香浴にふれたところ、ご質問やらご意見をいただきありがとうございます。

芳香浴はアロマテラピーの基本の「き」なので、もう少しお話します。

森林浴という言葉がありますが、これは森や山など自然の中に出かけ、森林が発散させる香りをかぐことで心身共にリフレッシュしようというものです。

森林浴の科学的効果はマイナスイオンとフィトンチッドにあるといわれています。(フィトンとは植物、チッドとは殺すという意味の造語)

フィトンチッドとは殺菌力を持つ揮発性の物質(つまり香り)のことで、まさに天然の精油です。芳香浴は大自然の森林浴を日常生活で手軽にできるものと考えてください。

香るというだけなら、人工的な芳香剤も精油も変わらないのでは…

食品を選ぶとき、添加物のなるべくないものを選ぶか、美味しければ気にしないのか、それぞれの考え方があります。

香りの選択も同じことです。

さらに精油は「天然のもの」だからというだけじゃないのです。

日本では雑貨として輸入されているので、薬理的な効能をうたうことはできないのですが、ここだけの話、精油は香りによって心を安定させてくれるだけでなく、含まれている成分(生化学物質)によって人間の体(神経・臓器)を正常な状態に戻す働きがあります。

またほとんどの精油に殺菌作用がありますので、これから寒くなるにつれて、菌や免疫低下などによって起こる、風邪や花粉症といったさまざまな症状に役立ちます。

今ではもうすっかり死語になってしまいましたが、昭和50年代に「ながら族」という言葉が流行りました。芳香浴はまさに「ながら族」です。

テレビを見ながら、仕事をしながら、勉強しながら、はては寝ながら、いつでも心のおもむくままにお楽しみください。

次のページで朱里秘伝のブレンドレシピをこっそりお教えします。

乞うご期待を!

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2006年9 月12日 (火) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (4)

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