香りの好みは過去にその香りを経験しているか、その香りにまつわる記憶が楽しいものかどうかということも香りの好き嫌いにつながります。また過去に嗅いだことのない香りはいい香りとは思えないようです。
精油の中には日常生活では嗅ぐことのない香りをもつ精油がたくさんあります。
そのためか最初のうちはどれも変な香りと感じる方もおられますが、嗅ぎなれてくるとそれぞれの個性が感じられ香りの世界が広がって楽しくなります。
いくら好きな香りでも同じ香りばかり嗅いでいると香りが疎ましく感じられることがありますが、オレンジ、レモンなど柑橘系は万人向きで飽きのこない香りです。
ちなみに精油の中には、レモン以外にレモン様の香りのする精油があります。
インド料理でよく使われるレモングラスやシトロネラは本家のレモンより強いレモンの香りがします。
レアバリュー(希少価値)な精油でもある、メリッサ(レモンバーム)はフローラルな香りの中にレモンの香りがあり、どこか懐かしい香りがします。
ユーカリの一種であるレモンユーカリはレモンの香りと木の葉の香りを合わせ持つ不思議な香りです。
レモンの精油は循環器系に対する強壮作用があります。血行を促し、毛細血管を強くし、高い血圧を正常にするのに効果的です。海外では糖尿病の治療に使われてきた経緯もあります。
また免疫機能の向上・殺菌力には定評があり、花粉症や感染による呼吸器系のトラブルの改善に対して使いやすい精油です。
頭脳労働のよる脳の疲れを回復してくれますので、受験生をはじめ、テクノストレスに最適ですが、慢性的な偏頭痛をお持ちの方は一度芳香浴を試してください。
昔からレモンの輪切りで顔をパックするなど、セルフエステとしても利用されてきたレモンですが、皮膚のターンオーバーを促し、血行を促進して肌にハリをもたせ、くすみを取る効果があります。夏の強烈な光線で痛めつけられたお肌のケアに役立ちそうですね。
また、素足にサンダル、ペティキュアが夏の定番でしたが、塗りっぱなしにしてはいませんか。レモンは傷んだ爪の回復を助けてくれますのでお顔だけでなく、体全体をケアしてあげてください。
フレッシュレモンを使うのも良いですが、思い立ったときすぐ使えるレモンの精油を常備しておくと便利ですよ。
(注)精油は原液を直接肌に塗布できません。スキンケアで使う場合は植物油(マッサージ・美容用)などで2%以下に希釈して使ってください。
旬の食材ブログ(HANADANGO)でも、レモンのお話いろいろ紹介しています。
お肌の10秒チェックで冷え・疲れもわかる (スキンケア ハンドブックもれなく プレゼント!)