アロマ歳時記

化学を楽しむ

J0287641_4 思考回路を表現するとき「理数系の人」とか「文系の人」といった言い方をすることがあります。

どちらかというと女性は文系の人が多く、数学、化学と聞くだけで「苦手全開」の方も多いのではないかと思います。

私も元素記号といわれるだけで、鳥肌が立つような勢いで化学を毛嫌いしていたのですが、プロとしてアロマに携わる限り、精油の化学や解剖生理学は避けて通れない道なのです。
小学校の理科からなんら成長していないのですが、好きな分野から入るとそれなりに面白さを感じられるようななるものです。

基本的な化学の知識があると、日々の生活のなかで、炊事、掃除などの家事をより効率よくこなせるようになります。また商品を選択する上でも、化学製品の特徴を知っていると失敗しないお買物が出来ます。

その代表が化粧品ですね。
世の中には星の数ほど化粧品があふれています。中にはコマーシャルや流行ばかりが先行して、実際の効果はいかばかりかと疑わしいものもあります。また風評被害によって、ある成分が悪者にされ、自分が気に入って使っているにもかかわらず、不安にさせられてしまうことがあります。
使われている成分の効能を知っていると、商品選びがずいぶんと楽になります。化粧品は全成分を表示することが義務づけられています。

一度お手持ちの化粧品の成分についてじっくり見てみましょう。

【参考サイト】
日本化粧品工業連合会

2009年8 月21日 (金) カテゴリー: アロマの心得 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

アロマチックな香り

春一番が吹くころになると、天気予報でも花粉情報が伝えられるほど、花粉対策は春の風物詩になろうとしています。
アロマによる花粉対策も広く知られるようになり、ユーカリやティートリーなどが花粉症によいとメディアでも取り上げられるようになりました。
花粉症の症状が出始める前に、芳香浴やアロマバスで精油を使っていると、花粉症の症状も少しはましになるようです。
花粉対策の精油はこちらから

090310薬品が開発されるまで、アロマをはじめ中医学、アユールヴェーター(インド伝統医学)など植物治療は盛んに行われていました。
医学が進歩した現在でも、西洋医学の補完療法として活用されています。
アロマはストレスケアとして日本に上陸したせいか、もっぱら『香りに癒される』という使い方が一般的です。
香りをくぐらせることは、知らず知らずのうちに植物のもつ力の恩恵を受けることになり、日常的に香りを楽しむ習慣をもつと「なんとなく体の調子がいい」という風なことにつながっていきます。

アロマを始められた方から、「アロマチックな香り」にするにはどの精油を使えばいいのか聞かれることがあります。
香りは抽象的なものなので、人それぞれ感じ方は違いますが、大方の方が言われる「アロマチックな香り」というのはアロマショップに漂う香りのことを指しているのだと思います。
中世ヨーロッパに迷い込んだような、ノスタルジアでストイックな香りです。

残念ながら、いわゆる「アロマチックな香り」の精油はありません。
あの香りは何種類もの精油が溶け合って、混ざり合って出来上がります。
香りの中心になっているのがハーブ系の精油です。精油の中でも種類が多く、ローズマリーやマージョラムなどは料理の香草としてもお馴染みです。
ハーブ系の精油は殺菌効果が高く、中世ヨーロッパでは病院内の感染を防ぐため、ローズマリーとジュニパーが炊かれていたそうです。
最近ではアロマ機能のついた加湿器も多く販売されているようです。
いい香りを漂わすだけでなく、加湿や空気の浄化と一石三鳥です。
好きな系統の香りだけでなく、いろいろな精油にチャレンジして、「アロマチックな香り」をデザインしてみてください。

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2009年3 月10日 (火) カテゴリー: アロマの心得 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

香りを包む

水蒸気を利用して香りを取り出す方法は、古代エジプト時代まで遡ることができます。
もっとも現在のように液体として抽出されていたのではなく、湯気から立ち上る香りを布などにしみ込ませるといった原始的な方法です。
古代エジプト時代はミイラ作りが盛んに行われましたが、体を包む布にはこの香りをしみ込ませた布が用いられました。
香りは神聖なものとして扱われていたこともありますが、腐敗防止としての役目も重要でした。

精油の多くは水蒸気蒸留法によって抽出されますが、ジャスミンなど熱に弱い花はこの方法が向かないため、溶剤を使ったアブソリュートという方法で抽出されます。
詳しくは精油の副産物ヒドロラーテをご覧ください。

アブソリュートは鉱物系溶剤を使って化学的な方法で抽出されます。
この方法が開発されるまでは、『油脂吸着法(アンフルラージュ)』が行われていました。
牛脂や豚脂などに花びらを並べていきます。
何度も花を取り替え、脂に香りをしみ込ませます。
そして脂が香りでいっぱいになったらアルコールで溶かします。
アルコールを揮発させたあとには精油が残ります。
とても手間のかかる作業で、現在は商業的には行なわれていません。

090119脂は香りをよく吸収します。
皆さんもご経験があると思いますが、焼肉など脂っこい料理のあと、髪に臭いが染み付いていることがあります。
髪の油分が香りを包み込んでしまっているのですね。

動物好きの人は気にならないかもしれませんが、犬や猫の臭いは気になるものです。
全身が毛で覆われている動物はそれだけ臭いを閉じ込めてしまっているからかもしれません。

かといって人様のちがい、毎日ペットのシャンプーは重労働!
そこでお勧めなのが、精製水で5~10倍に希釈した無水エタノールに精油を数滴たらしたものをスプレーしてブラッシングしてあげてください。
ペットの精油としてレモングラスがよく使われています。
これはノミの予防にも良いようです。

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2009年1 月20日 (火) カテゴリー: アロマの心得 | 個別ページ | コメント (0)

アロマコロジー 

10年前、アロマといえば「香りのなんか」という程度の認識で、「アロマテラピー」という言葉はまだまだ市民権を得ていませんでした。
香りが心理面に与える癒しの効果は習慣や文化として知られていたものの、科学的な根拠はうやむやにされていました。081002
10年後の今、ネット社会の進歩に比べると、まるで牛歩のようですが、香りがもつ心理的効果に注目が集まり、論理的な研究も行われるなり、香りの効果が実証されるようになりました。

スローライフやロハスな生き方が見直された影響もあるのか、ストレス解消から、ダイエット、美肌、アレルギーまで「天然・自然」をキーワードにした商品が次々と生まれ、その多くの商品に香りが付随しています。
個人が自分の責任で健康増進やストレス解消に利用することに規制はありませんが、疾患を「直す」「効く」と広告するためには、医薬品としての認可を受けなければなりません。
美容・医療の現場でも香りが使われるようになりましたが、精油の薬理効果は国が認めたものではなく、治癒・美容効果を訴求することはわが国の法律で規制されています。

テラピーは療法を意味します。
誤解を避け、医薬品と化粧品の住み分けをするために、新しい香りの活用術として心理面の効果を表現する言葉「アロマコロジー」がという言葉は生まれました。
アロマコロジーはアロマ(=芳香)、フィジオ・サイコロジー(=生理心理学)をあわせた造語です。
アロマコロジーは植物由来の香料だけでなく、人口香料も含むすべての香りが対象です。
人工香料を扱う化粧品の分野では、アロマコロジーに沿った香り商品が開発されています。
代表的な商品に「香りでやせる」ダイエットのための商品があります。
気力と体力は車の両輪です。どちらかが欠けても前に進めません。
やる気が元気を生み、行動力を加速します。
食事や運動で体力を高めるように、香りを気力アップに活用してみてはいかがでしょう。

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2008年10 月 2日 (木) カテゴリー: アロマの心得 | 個別ページ | コメント (0)

夏こそ半身浴

7月に入ったとたん、厳しい暑さとなりました。
蒸し風呂状態のところから、冷房のよく効いたところに入ると、生き返った心地になりますが、汗でべとついた肌がさらさらになるころには、冷えすぎが気になります。

ただでさえ冷え性の女性が、素足にミュール、おまけに椅子に座ったままで動かない。
冷たい空気は下に流れますので、足元は冷えにされられている状態です。
冷えのスパイラルに陥ってしまった体はだるい、疲れが取れない。典型的な夏バテです。

夏の寝苦しい夜、やっと寝入ったと思ったら、突然ふくらはぎの激痛で目をさめる。
こむら返りは冷えの赤信号です。

エアコンの中で一日の大半を過ごした人はその日のうちに冷えのリセットをしてあげましょう。
それにはお風呂が一番。
肩までつかるお風呂では「からすの行水」になってしまいがち。夏の入浴は半身浴に限ります。
顔から汗が出るぐらいまで、じっくりとバスタイムを楽しみましょう。

080711アロマの精油をバスタブに2~3滴垂らすだけで、心地よい香りが浴室に広がり、一日の疲れが和みます。

お気に入りの音楽を聴くもよし、ゆっくりと読書するもよし。
時間セレブになりましょう。

【夏の入浴にお勧めの精油】
ペパーミント…湯上りの体に清涼感が広がります
シトラス系…爽やかな香りで夏の疲れをリフレッシュ
グレープフルーツやレモンは皮膚刺激を感じることがあり、人によっては湿疹が出る場合があります。

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2008年7 月11日 (金) カテゴリー: アロマの心得 | 個別ページ | コメント (0)

香りの故郷 ラベンダー

薄紫の絨毯を敷き詰めたように、大地がラベンダーの花で覆われると、いよいよ夏本番です。

良質なラベンダーオイルの産地としてあげられるのが、香りの故郷・グラース。
セレブのリゾート地として名高いニースやカンヌに隣接する山間の小さな町ですが、ここが世界の香水産業の中心。
この地から数多くの有名なパフューマーが育ち、香りの芸術が誕生しました。
フランス・プロヴァンス地方特有の、地中海気候とアルプスの豊かな湧き水という自然の恵みを背景に、四季を通じて様々な花が咲き誇ります。
日本ではラベンダーの町として北海道富良野が有名です。
丈夫な植物ですが、高温多湿を嫌いますので、北海道の乾いた風と穏やかな日差しがラベンダーの生育に適しています。

アロマテラピーでラベンダーといえば、真性ラベンダーを指します。
同じ仲間として、スパイクラベンダー、真性ラベンダーとスパイクラベンダーを交配したラバンジンがあります。
どちらもラベンダー様の香りですが、真性ラベンダーよりもくっきりとしたリフレッシュ感があり、フローラル感を荒削りにした様な香りです。
真性ラベンダーより丈夫で、より多くの精油を抽出することができ、安価なため、香料にはこちらが多く使われています。

080319aromaラベンダーはリラックスの精油として定評がありますが、これはラベンダーオイルに含まれるリナリルアセテートによるものです。
高地に生息するほどこの成分が多く含まれるので、高地で採れる真性ラベンダーは別格扱いです。
スパイクラベンダーやラバンジンには、より多くのカンファーが含まれています。カンファーはリフレッシュ効果がありますので、リラックス効果を目的にするのなら、真性ラベンダーを使うことをお勧めします。

きちんとしたアロマショップならそれぞれのオイルを区分けしていますが、中にはラバンジンと混和されたものも市場に出回っているようです。
成分分析をすれば一目瞭然ですが、そこまで大掛かりなことはできません。見分け方のこつは、良質のラベンダーオイルを鼻に覚えさせることですね。

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2008年6 月26日 (木) カテゴリー: アロマの心得 | 個別ページ | コメント (0)

脳を鍛える

体力の衰えと同じように、脳も使わないとどんどんとその機能が低下するそうです。
脳を活性化するとして人気の「脳トレ」。
開発者によると、『簡単な計算や音読といった作業は「前頭前野」の働きを高めます。
前頭前野は「脳の中の脳」といわれており、この部分をうまく活用できるかどうかが頭の良さにつながります。
前頭前野は人間だけが特別に発達している部分で、創造・記憶・コミュニケーション・自制力などの鍵となります.

「あるもの」が「どんなもの」かを人に説明するとき、視覚・聴覚を通じた情報には色や形、音階や音調などの言葉があります。色や音階などは学習によって得る知識であり、他者と共有できる情報です。赤は誰が見ても赤であり、ドミソは誰が聞いてもドミソと理解できます。
一方、匂いを伝える言葉は「田舎の匂い」「運動会の匂い」といったように過去の自己経験に基づくもの、「りんごのような匂い」「石鹸の匂い」といった他のものの表現を借りたもの、「爽やかな香り」「焦げ臭い」といった抽象的な言葉が多く、果たして人と共通した認識をもてているか、疑わしいところがあります。

080612メディアの発達によって、家に居ながら、映像を通して疑似体験することができます。
「百聞は一見にしかず」一度経験したことがあるものは表現力や理解力が高まります。
ヒマラヤ山脈に登った経験をお持ちの方はあまりおられないかと思いますが、ヒマラヤの映像を見聞きした人は、ヒマラヤの景気や風の音を人に伝えることができます。しかしメディアは香りまで再現してくれません。
香りを伝えるためには、過去の記憶や経験を総動員して、似通った風景の香りを思い出し、創造して、人と共有できると思われる香りの言葉を探します。このとき前頭前野はフル活動しています。

香りを人に説明するのは「アロマ流脳トレ」です。

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2008年6 月12日 (木) カテゴリー: アロマの心得 | 個別ページ | コメント (0)

バラの季節Ⅱ

容姿、色彩、香りの三拍子が揃っていたからこそ、太古から人々は薔薇を愛し続けてきました。バラは香りのよい花の代名詞です。
一時期、花の形・色、花付けに重点が置かれ、香りは二の次にされてしまいました。
それを残念なことに思ったアメリカのバラの協会は「香りのない薔薇は、笑わぬ美人のようだ」と宣言。
最近のコンテストでは花姿だけでなく、香りも重要な審査のポイントになっています。

バラは品種改良によって2万以上の種類がありますが、この流れを加速させたのが、ヨーロッパ原種のバラと中国原種のバラの出会い。
この出会いによってモダンローズが誕生し、ヨーロッパ種にはなかったふたつの大きな美を現代のバラにもたらしました。
そのひとつが四季咲き性。年に一度のバラをより美しく開花させるため、ガーデナーたちは夏の暑さも冬の寒さも厭わず、惜しみない時間と労力をバラに奉げてきました。バラをこよなく愛する人々の願いはバラに囲まれた生活。60日に一度花を結ぶ中国バラとの交配によって、この望みが叶えられました。
もうひとつがバラの香り。西洋バラの香りは濃厚な甘さと華やかさが特徴ですが、中国バラは紅茶のような爽やかで気高い香りがあります。
モダンローズは西洋の華麗と東洋の気品の両方の香りを合わせ持つことにより、香りの幅が広がりました。
モダンローズのバラの香りは6種類に分類されています。この大事業を成し遂げたのが前回ご登場いただいた蓬田勝之氏。
氏は30年以上にわたりバラを追い続け、バラの季節には国内はもとより海外のバラの産地に出かけ、1000種類以上のバラを嗅ぎ続け、同じバラでも品種によって異なるバラの香りを化学的に分析し、香り成分を解明しました。
バラの精油はダマスクローズとセンティフォーリアといずれもヨーロッパ種のダマスク系のバラから抽出されます。そのためこれがバラの香りだと思い込んでいましたが、大きな間違いだったことを氏に教えられました。

季節はちょうどバラの季節。6種の香りを求めてバラ園を訪れてみてはいかがでしょう。080528
◇6種の薔薇の香り◇
【ダマスク・クラシック】
いわゆる古典的な薔薇の香り。強い甘さと華やかさ、そして爽やかさを併せ持っていて心を酔わせる香り
【ダマスク・モダン】
ダマスク・クラシックの香りを受け継ぎながら、香り立ちは強く情熱的で洗練された香り
【フルーティー】
ピーチのような香りや、アプリコット、アップルなどの新鮮な果実の香り
【ティー】
ダマスク系とは異なる紅茶様の爽やかな香り
【ブルー】
ダマスク・モダンとティーの香りが混在し、他にはない独特の香り
【スパイシー】
ダマスク・クラシックを基調にクローブ様のスパイシーな香り
引用:蓬田勝之著「薔薇のパルファム」求龍堂刊

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2008年5 月28日 (水) カテゴリー: アロマの心得 | 個別ページ | コメント (0)

バラの季節Ⅰ

人はなぜ花を愛でるのか?
これには諸説あるようですが、人類が本能的に持っている「美学」と文明の発達によって生まれた「美学」によって美の基準が生まれ、美しいものを愛する心が芽生えました。

幾万種ある花の中でも、最も愛される花はバラ。バラは現代人が「美しい」と感じるすべての要素を兼ね備えた植物といっても過言ではありません。Rose
バラは西洋の花というイメージがありますが、原産はヒマラヤ。そこから東西に広がり、その土地の気候風土に合わせて交雑を重ねてきました。
より美しいバラを誕生させるため、19世紀から現在に至るまで、交配による品種改良が行われています。現在バラの種類は2万種を超えるともいわれています。
ちなみに自然界でおこるかけ合わせを交雑といい、人為的に行うものを交配といいます。
バラの美しさの基準のひとつが高芯剣弁咲き。
高芯とは花弁が中心からむけるように開いて、中心の芯が高いもの。剣弁とは花弁が外側に反っていて、先端の尖っているものをいいます。
バラの品評会場では出展者たちが朝早く花びらの先を麺棒で巻き込んで形を整えるといった涙ぐましい努力をして、丹精こめたバラの品評に望むそうです。

バラのお話を聞かせてくださったのが、数々のバラの展覧会で審査員を務めておられる、蓬田勝之氏。氏は日本を代表する化粧品メーカーでパフューマリーケミストとして活躍された方であり、世界で始めてバラの香りを6種類に分けた香料分析のスペシャリストです。
「朝露の中で開花の瞬間を待つバラの香りが最も美しい。美しい香りとは『そばに漂っていても邪魔にならない香り』『心地よいと感じられる香り』」と氏は言います。
一緒にいるだけでほっとする人、そこにいるだけで場がぱっと明るくなる人は誰からも愛されるように、「美しい香り」はそこにあっても違和感がなく、包み込むような優しさや和みがあります。調香は素人が簡単にできるものではありません。化学的な知識だけでなく、美に対する感性、そして何より大切なのは人としての優しさかもしれません。

近郊のバラ園へのアクセス
伊丹市荒牧バラ公園 http://www.itami.or.jp/kankou/natural/rosepark.html

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2008年5 月21日 (水) カテゴリー: アロマの心得 | 個別ページ | コメント (0)

精油の原産地

日本で生産される精油は皆無といっていいぐらいで、日本だけでなく先進国で使われている精油の原料となる植物の多くは東南アジア、中近東などの後進国で栽培されています。
100%植物から抽出されたものだけがエッセンシャルオイル(精油)と名乗ることができ、人工香料を使ったものはフレグランスオイル、ポプリオイルなどの表記がされています。

080319aroma精油には健康増進や美容に一定の効果があるものが多くありますが、輸入品目は医薬品でも化粧品でもありません。
日本では雑貨として輸入されていますので、人体に対する安全性を保障する検査体制は完璧ではありません。
残念ながら、香りが似通った安価なオイルが混合されているものや、人工香料が添加されているものも精油として市場に出回っています。
人工香料を悪者にするつもりはありませんが、天然香料・人工香料それぞれに役割があります。
現在市場に出回っている香水は人工香料が主流です。

食品、衣料品に限らず、すべての商品には品質を示すものとして表示がついています。
アロマテラピーに適した精油を見分けるための目安として、アロマテラピーに関わる企業・個人で組織されている日本最大規模の団体である、「(社)日本アロマ環境協会」が表示の基準を設けていますのでご紹介します。
1、ブランド名
2、品名…「ラベンダー」「オレンジ」など植物の名前(通称)が記載されていること
3、学名…植物名ではなく、学名が記載されていること
例)ラベンダーの学名は「Lavandula augustifolia」もしくは「Lavandula officinalis」
4、抽出部位…同じ植物でも抽出部位によって作用が異なる
5、抽出方法…抽出方法によって精油成分が異なる
多くの精油は水蒸気蒸留法、圧搾法、溶剤抽出法のいずれかで抽出される
6、原産国…生息する産地によって品質が異なる精油がある
7、内容量
8、発売元または輸入元
の8項目です。

そして香崎が提唱する9番目の目安は…
同じ品目の精油でもブランドやロットによって香りは異なります。
テスターの置いてあるお店で自分の鼻で確認することは、表示よりも大事な選択肢です。

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2008年3 月19日 (水) カテゴリー: アロマの心得 | 個別ページ | コメント (0)

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