アロマ歳時記

お顔のエクササイズ

J0406538_2 大人になればなるほど、実年齢とみかけ年齢に差ができてきます。

実際より老けてみられる人、逆に若くみられる人、この違いはなんでしょう?

もともと老け顔の人、子どもっぽい顔の人と持って生まれた造作はありますが、それだけでなく、顔のたるみや表情によるものが大きいのではと考えられます。

美容整形でもしない限り顔の造作は変えられませんが、表情は変えることができます。

顔を動かしているのは20種以上ある表情筋ですが、日常的に使われているのは全体の30%前後と言われています。

日々のちょっとしたエクササイズで表情筋を鍛え、老け顔を返上し、若々しい表情と美しいフェイスラインを取り戻しましょう。

【1分エクササイズ】

(1)鏡の前で口を大きく動かして「あいうえお」をゆっくり繰り返す。

(2)鼻のしたをめいっぱい伸ばす、あごをゆっくり持ち上げる、を繰り返す。

(3)目を見開く、目を固くつぶる、を繰り返す。

エクササイズと合わせてマッサージできればさらに効果はあがります。

詳しいマッサージのやり方はこちらから

余談ですが、誰でも、顔の左右は正対称ではありません。特に心に負荷がかかっていると、どちらかの口元が歪み、それが全体的な歪みを引き起こすようです。美顔のためにも、ストレスフリーな生活を送りたいものです。

【ストレスフリーを助ける精油】

フローラル系…ラベンダー、ローマンカモミール、イランイランなど

柑橘系…ベルガモット、グレープフルーツ、オレンジなど

ウッド系…サンダルウッド、フランキンセンス、ローズウッドなど

ハーブ系…マージョラムなど

基本的には自分が心地よいと感じる香りがあなたにとってのよい香りではありますが、精油の一般的な作用としてお勧めです。

2009年9 月28日 (月) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

エコなマッサージ

090806寝苦しい真夏の夜、ようやく涼しくなりかけた明け方、ふくらはぎを走る激痛で目がさめることがあります。
こむら返りは、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルの不足や筋肉疲労が原因といわれています。
一日中クーラーの中で過ごしていると、上半身は快適な温度でも、足元は冷え冷え状態になっています。

ましてオフィスワークが中心だと血行が悪くなり、
冷え⇒血行不良⇒水分・老廃物の停滞⇒むくみ⇒こむら返りがおきやすい
となって、せっかくの眠りが妨げられる結果になってしまいます。
パンプスやブーツを履く機会の多い秋から冬は、足のむくみを自覚している人が多いのですが、夏場のサンダルやミュールでは、締めつけ感がないためか、むくみに無神経になりがちです。

足は心臓から遠いため、足の筋肉ポンプだけでは、どうしてもむくみがちになっていまいます。こむら返りに邪魔されることなく、朝までぐっすり眠りたいと思うなら、寝る前の3分間マッサージをお試しください。

そのときに役立つのが、食品ラップの芯。
適度な硬さと、太さで手になじみやすく、表面がつるつるしているので、肌に何もつけなくても滑らかにうごきます。
使い方は芯の両サイドを持ち、少し圧を加えながら、足先から心臓に向かって、足首から膝の上まで摩りさすりあげます。行きは『しっかり圧を加えながら、返りは圧を加えず』が、効果的なマッサージです。
 
 手軽で便利でそしてエコなマッサージツールのご紹介でした。

【豆知識】
こむら返りの「こむら」とはふくらはぎを指す古い言葉です。
関西方面では「こぶら」ということもありますが、決して毒蛇の「コブラ」のことではないのでご注意を!

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2009年8 月 6日 (木) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (0)

髪にいい精油

日本人の清潔志向は年を経るごとに高まっているようで、
クイックアンケートのお題でも3人に2人の方は『毎日シャンプー派』と答えておられます。

090407_2時はさかのぼり平安王朝、丈なす黒髪は美人の象徴であり、
高貴な生まれの女性の髪は2メートル以上もあったそうです。
髪を洗うことは一日がかりの大仕事でした。
髪に命が宿っていると考えられていた時代のことゆえ、洗髪の日は陰陽師によって占われ、
吉日を選んで一年に一回という、現代人にはおよそ考えられない頻度でした。
髪のにおい消すためにお香を焚いた枕を用いていたそうです。
また、髪の艶を出すために、椿油や米のとぎ汁をつけ、柘植の櫛で丁寧に梳かしていました。

現代に戻って…
シャンプーにも植物から抽出されたオイルが配合されているものが出回っています。
よく目にするのがカミツレ配合のもの。
「カミツレ」とはローマンカモミールの和名です。
キク科の植物でカモミールの語源は「地面のリンゴ」という意味のギリシャ語に由来しており、
熟したリンゴのような芳香があります。
ハーブティーとしても親しまれていますが、ハーブティーに用いられているのはジャーマンカモミールです。
肌のトラブルに対して期待できる精油のひとつで、肌の浄化を促してくれます。

頭脂過剰による毛穴のつまりやそのためにおこる抜け毛の予防にはサイプレスがお勧めです。
この精油は皮脂のバランスを整える作用があり、どちらかというと脂性肌向き。
セルライトの改善にも一役買うことから、ダイエットの精油としても定評があります。
他にもイランイラン、ローズマリーなどが美髪の精油として挙げられます。
超簡単な使い方として、ヘアミストがお勧めです。
精製水30ml:精油6滴ぐらいを目安にしてください。
アトマイザー容器は100円ショップでも売っています。
精油は水とは混ざらないので、使う前にはよく振ってからスプレーしてください。
本格的なケアをお考えの方は、
ホホバオイル5ml:精油2滴のマッサージオイルでスカルプマッサージが良いのでは。
スカルプマッサージについては次回ご紹介しましょう。

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2009年4 月 7日 (火) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (0)

肌メタボ (メタボ肌)

街を歩いていても、化粧をしていない女性を見つけることが難しいほど、化粧は女性にとって、洋服を着るのと同じ感覚なのかもしれません。

090303『美しくありたい』という願いはクレオパトラの時代から、永遠の女性のテーマでもあり、女性向け雑誌は引きもきらず、美容特集であふれています。
そんな中、何もしない美容法が静かなブームとなっているようです。

メーク落としで必要な油分まで一緒にふき取ってしまい、洗顔によって必要な保湿成分まで洗い落としてしまう、それを補うために、美容液やクリームを塗りたくる。
その繰り返しで肌は『メタボ』になってしまい、かえって肌のトラブルを招いているようです。

体にとって一番手っ取り早いダイエット法が食べないことであるように、『肌メタボ』になってしまったときには肌断食が効果的なようです。
Tゾーンのテカリや毛穴の黒ずみが気になるとき、乾燥によって皮脂過剰になってしまったときなど、肌断食を行うと良いそうです。
2日間で効果が現れるようなので、週末を利用すると日常生活の負担がないですね。
肌断食の方法は、洗顔後何も塗らない、といういたってシンプルなことのようです。
著作権の関係上、詳しい方法についてはこの場でご紹介できませんが、ご興味のある方は「肌断食」をキーワードにネット検索してください。

私事で恐縮ですが…
私の場合、日常的に肌断食と変わらないケアしかしていないのですが、肌の状態はすこぶる良好です。もともとは乾燥が強く、冬は粉がふくほど乾燥肌だったのが、手作りアロマ化粧品を使って、洗顔と化粧水だけというシンプルなケアを続けていくうちに、飢餓感を感じた肌は自ら必要なものを生み出すようになりました。アロマ化粧品の作り方はこちらから

化粧は女性を美しくしてくれますが、それも素肌美があってこそ。
高いお金を出してケアするよりも、何もしないことが肌のためになるのかもしれません。

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2009年3 月 3日 (火) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (0)

美肌革命Ⅳ ~アロママッサージ~

アロマのフェイシャルケアは顔の筋肉をほぐすことが第一というのを以前お話しました。
結果的に、顔のこわばりを緩め、筋肉にたまった老廃物を排出して、美肌へと導きます。

お待ちかね!今回はHOW TO AROMA MASSAGE! ★★★

まずは軽擦(けいさつ、字のごとく、軽くなでることです)
手のひらにマッサージオイル(ホホバオイルに精油を1%の割合でブレンド)をティースプーン2~3杯ぐらいとり、手で温めながら、手のひら全体になじませます。
最初に顔全体を包み込むように手のひらをあてホールディング
※マッサージオイルがないときは普段お使いのクリームでも代用できますが、マッサージの途中で手のすべりが悪くなることがあります。

F123①両頬に手のひらをあて、頬を軽く持ち上げるように耳の位置まで滑らせる(戻るときの手の圧はゼロにする)
②あごに3指(人差指、中指、薬指)をあて、口角を持ち上げるように鼻の脇をあがり、ほほの肉を持ち上げるように通り、耳の位置まで滑らせる
③あごに3指をあて、口角、鼻の脇、眉間を通り、額で左右に別れる

①②③を5~10回繰り返す

F456④親指をこめかみに軽くあて、残る4指を軽く握り、手を交互に動かしながら第一関節で額に円を描く。痛気持ちいいぐらいの力加減で。(目が疲れている人、頭を使いすぎている人は少し痛いと感じることがある)
⑤額に手のひら全体をあて、手が追いかけっこをするように交互になであげる
⑥親指と中指で眉頭をつまみ、少しずつ眉尻にずらしながら眉周りをつまんでいく。2~3回ぐらい繰り返す。鎮静のため、中指で眉の上をなでる

F789⑦中指で目頭の横、鼻の横、小鼻の横をプッシュし、小鼻、鼻筋、目頭と円を描きながら上がる。目頭まできたら目の周りをぐるりと円を描き、こめかみをプッシュ(2~3回繰り返す)。このとき、指に力を入れず、なでるように軽いタッチで2~3回ぐらい繰り返す
⑧軽く手を握り(④と同じ手)、指を動かしながら第一関節で頬に円を描く。頬の筋肉が落ちている人、歯を食いしばっていることが多い人は少し痛いと感じることがある。痛気持ちいいぐらいの力加減で
⑨顎骨に上に中指を下に薬指をあて、骨に沿って耳の下まで滑らす。そのまま、耳下腺(首の横)を通って鎖骨リンパに流す。左右交互に3~5回ぐらい繰り返す

最初のエフルラージュ①②③を5~10回繰り返す

最後に手のひらで顔を包むようにあてホールディング。
自分でするより、人のしてもらったほうが気持ちいいのは当然ですが、一定のリズム(ゆっくりすぎると感じるぐらい)で行うことによって、セルフマッサージでも深いリラグゼーションを得ることができます。
女性だけでなく、男性にもお勧めしたい、マッサージです。

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2008年2 月13日 (水) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (1)

美肌革命Ⅲ ~手づくりアロマ化粧品~

フェイシャルケアの基本は「汚れを落とし」と「保水・保湿」につきますが、アロマケアはこの過程がごくシンプルです。
化粧品に頼って肌を整えるのではなく、天然由来の基材を使って、肌本来が持つ自浄作用、保湿作用を引き出すことにあります。
肌の状態は個々それぞれですので、保水・保湿が必要な方も居られると思いますが、大半の女性は肌を必要以上に構い過ぎているのではないでしょうか。
私の経験として、市販の化粧品を使っていたころは、乾燥肌に悩まされていました。
夏場でも洗顔後はすぐに化粧水をつけないと顔が「カピカピ」になり、冬場はベトベト過ぎるぐらいクリームを塗らないと「ガサガサ」になっていました。
手作りアロマ化粧品を使っている今はすこぶる良好です。 
今思えば、肌の自然治癒力を無視した手入れをしていたのでしょうね。

そこで、私が使っている手作りアロマ化粧品をご紹介します。
★クレンジング
コットンにホホバオイルをたっぷりしみ込ませふきとる、もしくは直接オイルを肌に伸ばし、ガーゼ(ティシュでもよいが…)でふきとります。
特に精油は入れなくてもよいですが、清涼感がほしいときはペパーミントや柑橘類を入れてもよいです。
★マッサージオイル
ホホバオイルに好みの精油(30ccにつき5滴以下)を加えます。
マッサージの方法は次の機会に紹介します。
※クリームだとマッサージをしているうちに粘度が出てきて手のすべりが悪くなり、肌に負担をかけてしまうのでオイルを使います
★洗顔
市販の石鹸基材(アロマショップで手に入ります)に水を加え練りこみます。
精油(50グラムにつき、10滴程度)や蜂蜜を入れ、さらに練りこんで形を整え、約1週間乾燥させます。合成界面活性剤ゼロなので、フェイシャルからボディまで安心して使えます。
★化粧水
フローラルウォーターを基材に精油(100ccにつき10滴以下)を入れ、保湿剤としてグリセリンをプラスします。乾燥気味のときはフェイシャルシートでパックします。
グリセリンの量は個々の肌質や季節によって調節します。普通肌は夏場で0%~5%前後、冬場で5%~10%前後を目安に自分の肌にぴたりと合う量を試してください。
※精油は水に混ざらないので、よく振ってから使ってください
★クリーム(特に乾燥したときに使っています)
4:1の割合でホホバオイルと蜜蠟を湯煎し溶かします。そこに精油(50ccにつき5滴)を加え、ガラス容器に入れよく練ります。冷えるとクリーム状になります。
保湿クリームとしてだけでなく、ハンドクリーム、リップバーム、ヘアワックスとしても使えます。
★パック(毛穴の汚れが気になるときに使います)
クレイを水で練り精油を1滴だけ加え、顔に塗ります。しばらく置いて乾燥したら、ぬるま湯で洗い流します。
毛穴のつまりや余分な皮脂を取り除き、くすみをとり、肌を引き締めます。夏場は1週間~2週間に一度、冬場は1ヶ月に一度ぐらいを目安にしてください。

Aromacosme【アロマ化粧品で使う基材】
■ホホバオイル
砂漠に自生するホホバの種子からとれます。オイルといっても正確にはワックスです。ホホバは人間の皮脂バランスに一番近いといわれています。
アロマショップで手に入ります。
■フローラルウォーター
精油を抽出するときの副産物として採れる芳香成分を含んだ水です。欧州では化粧水のほか飲用としても用いられています。アロマショップで手に入ります。
■蜜蠟(みつろう)
ミツバチが巣を作るときに分泌するワックスです。
クリームの基材として使います。市販の化粧品にもよく使われていて、保湿効果があります。アロマショップで手に入ります。
■クレイ(カオリン、モンモリロナイト)
鉱物を主成分とする粘土で、パックに基材として使います。吸収・吸着・収れん(ひきしめ)・洗浄効果があります。アロマショップで手に入ります。
■グリセリン
市販に化粧品にもよく使われている脂肪や油脂からとれる液体です。
化粧水からクリームまで保湿剤として使います。薬局で手に入ります
※天然塩や蜂蜜など身近にある材料も使います

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2007年12 月 5日 (水) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (0)

美肌革命Ⅱ ~肌にいい精油~

「漢方の原理を美肌にも」ということで漢方薬に使われている植物由来の原料を使った化粧品も見かけるようになり、エステサロンでも東洋思想をコンセプトにしたメニューを打ち出すなど、自然派志向の美肌作りに注目があつまっています。

植物を使った化粧法の歴史は古く、かのクレオパトラはことのほかバラ風呂がお気に入りだったようです。
 
Roseエレガントな香りだけでなく、バラは美肌に対して「効果絶大!」ではありますが、「価格も高い!」
バラのエキスを配合した化粧品は数多くありますが、どの種類のエキスがどの程度配合されているのか???(バラの魅力)
 
バラの効果には劣りますが、同じような効果をもつ精油としてゼラニウムがあります。ラベンダーやローマンカモミールも最適です。ローマンカモミールは和名のカミツレという名称でスキンケアやヘアケアに使われています。

お花から取れる精油は女性を綺麗(きれい)にしてくれます。
 
ゼラニウムはシミとりにもよく、セラピストはシミに直接すり込むこともあります。私も試しました。完全に消えませんでしたが、かなり薄くなりました。(ゼラニウム)
※精油は原則原液塗布してはいけないので、お試しになる方は個人の責任でお願いします。

そして次によく登場するのが、ローズマリー。
晩年になって若々しい体を取り戻したという逸話がある、ハンガリーのエリザベート王女にちなんで「若返りの水」ともいわれる「ハンガリアンウォーター」はローズマリーをベースに数種類の薬草が配合されていたそうです。(ラベンダーとローズマリー)

他にも代表的なものとしては
肌の乾燥⇒サンダルウッド、乳香
収れん・ひきしめ⇒パチュリー、サイプレス、ジュニパー
にきび・吹き出物⇒ティートリー、
アレルギー⇒ジャーマン(ブルー)カモミール、

日本では精油は原液を直接塗布してはいけないとされています。
キャリアオイル(ホホバオイルなど)で希釈して、マッサージオイルとして、フローラルウォーターに入れて化粧水として利用することが基本です。(精油の副産物)
※ボディに比べてお顔の肌はデリケートですので、精油の濃度は1%以下にしてください。

今お使いの化粧品に精油を入れて使うこともできるのでしょうが、化粧品も化学成分、精油も化学成分。配合することでどのような化学反応を起こすかわからないので、お薦めはできません。

アロマのスキンケアは植物や鉱物を由来とする天然の基材を使います。
次回アロマ化粧品の作り方を紹介します。

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2007年11 月28日 (水) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (0)

美肌革命

アンチエイジング、造顔マッサージ、リンパ・ドレナージュ、美肌ケアがブームを呼んでいます。
美肌 イコール エステ。そう連想される方も多いと思いますが、フェイシャルマッサージはアロマの得意分野です。
エステが美肌を第一の目的としているのに対して、アロマは顔の筋肉の緊張をとることを第一に考えます。
普段はあまり意識することはありませんが、顔全体は筋肉で覆われています。泣いたり、笑ったり、怒ったり、顔は心の状態を正直に表します。そして大半の人は顔の筋肉がこっています。

Mask_2しかめ面している人、眉毛の上がガチガチです。
頭脳労働や考え事をすることが多い人、額がパンパンです。
いらいらと奥歯を噛みしめている人、頬骨の上がゴツゴツです。
思いあたる人はその部分を触ってみてください。あなたは大丈夫ですか?

こり固まった筋肉をほぐすことによって、血行・リンパの流れが良くなり、筋肉にたまった老廃物も排出されやすくなり、肌の弾力が蘇ります。そして小顔はもちろん、肌にはりとつやが生まれます。

継続は力なり
高価な化粧品を使うことより、毎日少しずつでも継続することが、美肌への近道なのですが、マッサージの時間を作るのは口で言うほどやさしいことではありません。無理に時間を作ろうとして3日坊主で終わった経験をお持ちの方も多いと思います。
そこでお薦めしたいのが、バスタイム!
入浴はぬるま湯(40度前後)にゆっくり(20分以上)浸かるのが理想的な入浴方法です。
この時間をマッサージに利用しましょう。
入浴は毎日の習慣ですので、マッサージを続けていく絶好の場です。

鏡の中で10年前の自分と会うために…

次回美肌の精油を紹介します。お楽しみに!

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2007年11 月 6日 (火) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (1)

オイルマッサージの原点

0816aroma_masageオイルマッサージとしてのアロマトリートメントは、その源流をインドのアユールヴェーターにみることができます。
アユールヴェーターではオイルマッサージを「アビヤンガ」と呼びます。額にオイルを垂らすシーンを見られた方も多いと思うのですが、使われているオイルはゴマ油が中心。他にもひまわり油やオリーブ油が用いられます。ごま油に含まれるセサモールには抗酸化の特性があり、また血行促進や神経強壮によいとされています。
日本では「インド式エステ」として主に痩身を目的としたマッサージとして紹介されていますが、アビヤンガの効果として老化防止、疲労回復、心身の強壮といったことが挙げられます。

歴史の中でもうひとつ、忘れてはいけないオイルマッサージに香油があります。香油は植物油や蜂蜜に植物の芳香成分(いわゆる精油)や香料を加えたものです。ローマ帝国の貴族たちは香油を塗るために、一日に何度も浴場に通ったと言います。有名なカラカラ浴場には劇場などの娯楽施設が併設されており、貴族の社交場でもありました。
医学の祖ヒポクラテスは、「医師たるものは医術についてのあらゆる学理とともに、マッサージも修得せよ」と宣言しており、古代よりマッサージは健康のために行われていたようです。

古代よりマッサージにオイルが使われてきたのは、皮膚のすべりをよくする、植物油にハーブなどの植物エキスを溶け込ませる、日焼けから肌を守るためという目的があります。日本のような湿度の高い夏と違い、赤道直下では湿度が低いため、水分がどんどん蒸発して肌が乾燥してしまいます。これを防ぐためオイルがコーティングの役割をします。
0816olive_2植物油の中でもUVケアにすぐれているのが、オリーブオイル。オリーブオイルには有害な紫外線(UV-B)をカットし、サンバーン(水ぶくれをともなうひどい日焼け)を防ぐ働きがあります。
また、オリーブオイルにはビタミンEが含まれていていますので、抗酸化作用があり、肌の軟化や保湿にすぐれています。ただ、粘度が高いため、全身のマッサージに向きません。アロマトリートメントでは、ホホバオイルやスィートアーモンドオイルのようにのびの良いオイルに少量を加えて用います。
夏に欠かせないクーラーですが、一日中クーラーに中にいると意外と肌が乾燥してしまっています。夏バテ防止も兼ねて、オイルマッサージで一日の疲れをリセットしてください。

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2007年8 月16日 (木) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (1)

マッサージ万国博

一昔前まで我国でマッサージといえば、指圧・あんま・はりといった東洋的アプローチしかありませんでしたが、この数十年でマッサージの世界も国際色豊かになってきました。
主なマッサージをみてみると…
0531aromaヨーロッパ代表「アロマテラピー」「リフレクソロジー」、アメリカ(ハワイ)代表「ロミロミ」、インド代表「アーユルヴェーダ」、タイ代表「タイ古式マッサージ」、バリ代表「バリ式オイルマッサージ」、東洋(中国、日本)代表「指圧・鍼灸・あんま」「台湾式足裏マッサージ」。それぞれの国の歴史的背景や国民性によって特徴があります。いくつかご紹介すると…

【アロマテラピー】
植物から抽出される精油を希釈したオイルを使って、リンパの流れに沿って、撫でる・摩るといった手技が中心のオイルマッサージ。英語には「肩こり」に相当する言葉がないそうですが、欧米人にとってマッサージはコリをほぐすというより、からだの緊張を緩め、リラックスするものといった感覚なのでしょう。ストレスからくる体の不調に最適。

【ロミロミ】
オイルを使って行う点ではアロマテラピーとよく似ていますが、もともとは神に捧げる宗教儀式のひとつ。大地・空・海の神に祈りを捧げ、自然神の力をかりて、からだの不調を整え、神と魂を通わすといったヒーリングの一種。手のひらだけでなく腕や肘を使って広く深く行うのが特徴。

【リフレクソロジー(足の反射療法)】
耳・手・足にはからだの部位(臓器など)に対応する反射区があり、反射区に刺激を与えることで、対応するからだの部位を刺激するのと同じ効果をもたらすというもの。
英国式、東洋式(台湾式)があり、違いは痛さの違い?
痛気持ちいいのがお好きな方は台湾式を、痛いのが苦手な方は英国式がお勧めですね。

さまざまなマッサージの形態がありますが、そのもとを辿っていくと、インドのアーユルヴェーダに行き着きます。アーユルヴェーダは「生命の科学」という意味で、世界最古の医学といわれています。五千年の歴史をもつインド哲学の奥の深さは計り知れませんが、インド哲学を知ることは癒しの原点を知ることでもあります。

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2007年5 月31日 (木) カテゴリー: アロマトリートメント | 個別ページ | コメント (1)

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